∴÷goma÷∴のかけがえのない人生の時間軸を、少し歪めて回り道。
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西新宿の小鬼
今を遡ること10年前。
現役バリバリの女子校生だった。
それも、県内でも最強のバリバリのバスケ部だった。

来る日も来る日もバスケな日々。
なかやま金にくん顔まけの筋肉ムキムキの足。

確か毎週水曜日は体のメンテナンスの日で、
怪我を抱えてる部員は通院、そうでない部員はキントレだけの日。

毎日、朝から晩まで激しい運動してるから、
みんなどこかしら故障してたのだけれど、
私は骨盤が歪んでいるせいで、左足に激しい負担がかかってて
ある日骨にヒビが入ってしまったのだ。

だから、3ヶ月程毎週水曜日になると地元の接骨院に通ってた。

高校から地元に帰る電車の車内はいつも空いていて
その大半の時間を睡眠に当てていた私。

そんなある日、突然振ってきた。

アイツが私の頭の中に迷い込んできた。

初めは何が起こったんだか理解できなかった。

ボーっと窓の外を眺めていた時、
突然目の前にほんの一瞬だけ、ドドメ色に近い赤褐色の薄い肌に、黄色く鋭く光った目。

我に返った時にはもういなかった。

一体、あのリアルな映像はナニ!?

また、何週間後かの同じ電車。
今度は、骨ばった薄い肌に黒く尖った爪のビジョンが。

それは、赤ちゃんの手くらいの大きさだった。
でも、直感した。

人間の手じゃない。

ビジョンはとてもリアルでオドロオドロしいのだけど、
不思議と怖さや恐怖はなく、むしろ幸せな懐かしい気持ちに包まれていた。

そんなことが暫く続き、私もいつしかそのビジョンを見るのが待ち遠しくなっていた頃、

別れはやってきた。

ある時、今まで見てきた全てのパーツが1つになった。

それは、「小鬼」だった。

絵に描いたような可愛いものではなく、
人間に近いリアルな鬼。

そのパズルが私の中で完成された時、
そのビジョンはパーンっと音を立てるように消えてしまった。

今でもどうしてあんな体験をしたのか分からない。
ただ、あの白昼夢のような幸福感に包まれたノスタルジックな感覚は
はっきりと私の中に刻まれて、たまに思い出す。

西新宿の夜

今日、西新宿をたまたま歩いていたら
その出来事を思い出した。

あのデカいビルの街を1人トボトボとボーっと歩いて。
まるで、私が小鬼だと。

街はイルミネーションでピカピカしていたけど、
どこか寂しげだった。

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